自動車やバイク所有者に加入が義務付けられている自動車損害賠償責任保険（自賠責保険）の保険料が、R2年4月から平均16.4%引き下げることに本日決まりました。

自動ブレーキなど安全装備の普及に伴って事故が減り、保険金の支払いが減少して収支が改善しているのがその理由。
自賠責は毎年、金融庁の審議会が車の種類や地域ごとに保険料を決めていますが、値下げは2017年4月以来3年ぶり。

新保険料は下記の通り。
・自家用乗用車　21,550円（-4,280円）
・軽自動車　21,140円（-3,930円）
・大型バイク　9,680円（-1,840円）
・原付自転車　8,950円（-1,000円）

保険料が安くなるのは嬉しいですが、個人的には逆に料金が高くなっても今より補償内容を厚くして任意保険並にしても良いのではないかと思います。

現在、自賠責保険の補償範囲は対人のみで、対物や同乗者などへの補償は無く、それは自己負担。
対人の補償はあるものの、限度額は下記の通り。
・傷害による損害　限度額120万円
・後遺障害による損害　限度額4,000万円
・死亡による損害　限度額3,000万円

事故によっては限度額以上の賠償金が発生することから、お金が有り余っている人かそうでなければ任意保険に入るのは当然の流れ。
しかし残念なことに、理由はともかく未加入で運転している人も想像以上に多い気がします。

自分自身も若い頃に交差点で出会い頭の軽い物損事故に遭いました。
こちらは保険会社を通じて話し合いをしたものの、相手は任意保険未加入。
お互いの過失割合により数万円の賠償金を支払ってもらうことになりましたが、支払いたいがお金が無いの一点張りで、結局相手方からの賠償金は支払われず自腹で修理となった苦い経験もしています。

最近では任意保険のオプションで無保険車と事故した時の補償も付けられたりするそうですが、なぜそんな事まで考慮してこちらが負担せねばならないのかと、よく考えれば釈然としませんね。
誰がいつどこで事故に遭うかは分かりませんが、正直者が馬鹿を見るようなことが無い世の中であって欲しいです。