東京モーターショー2019!
普通運転免許証を取得したのは、高校卒業と同時の1991(平成3)年春でした。
バブル景気が終焉を迎え出す頃で、自分達の世代は大半がクルマに興味がありました。
当時のモータースポーツも、セナプロ全盛期のF1やル・マン24時間レースでマツダが優勝、ツーリングカーではGT-Rが席巻など凄い人気だったこともあり、特にスポーツカーや高級車への憧れが大きかったです。
免許所得後、中古のホンダ・シティーターボ(MTモデル)が初愛車でしたが、自分自身のクルマを所有した喜びに加えて、運転する喜び、また行動範囲が大幅に広がったことへの喜びなどもあり、とても大切に数年間を共にしました。
前置きが長くなりましたが、今年10月24日開幕の第46回東京モーターショー2019。
ちょうどその1991年に開催された第29回は、第1回(1954年)以降で唯一200万人を超える入場者数でしたが、直近2017年の第45回は77万人と落ち込みも非常に大きくなってきています。
またそれに加えて今回は海外ブランドの出展がルノー、メルセデス・ベンツ、スマート、アルピナの4ブランド(3社)のみという寂しい状況。
メーカーにとっては大金をかけてブース出展するよりも、SNSなどを利用した情報発信や、ユーザー向けイベントの開催でロイヤリティを高める方がブランド力向上に繋がる現代のプロモーションと捉えているのと、アジアでは日本よりも中国・上海での開催の方を重視していることもありますね。
若者の自動車離れも、実際に自分が30代以下の若い世代に聞いてみてもクルマへの興味を持っていない人の方が多く、乗りたいクルマを聞いても燃費の良いものとか軽自動車やミニバンなどという回答がほとんどでスポーツカーに乗りたいと言うのは本当にごく少数。
正直、若い世代以外でもクルマを維持するには保険料や様々な税金などで相当な費用は嵩みますし、憧れはあったとしても高価な輸入車を新車購入できるのは限られた層だけというのが現実。
大都市圏以外の地方では普段の足としてクルマは必須ながらも、少子高齢化で衰退していく日本の状況では国産メーカーですら軽自動車以外で国内専売モデルがほとんど無い現状を見据えると、イベント業界としても残念ながらモーターショー自体がこの先いつまで開催されるのか危ぶまれる状況を個人的には注目しています。