失言の影響!
東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森会長による様々な発言が大きな波紋に。
2月3日のJOC評議委員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間はかかる」と述べたことで特に多くのバッシングを受け、4日の会見では発言の撤回や釈明をするも、国内はもとより海外でもニュースに取り上げられています。
オリンピズムの根本原則の一つで「人権、宗教、政治、性別、その他の理由に基づく国や個人に対する差別はいかなる形であれオリンピック・ムーブメントに属する事とは相容れない。」とあり、森会長の発言は簡単に許されるものではありません。
国内世論は新型コロナウイルスの感染拡大により、五輪の中止や延期を望む声も8割超え。
7月の開催まで半年を切り、それまでに日本だけでなく世界中で感染を完全に抑えられる可能性はゼロではないにせよ、普通に考えれば予定通りの開催は個人的にもあり得ないと思っています。
そんな中でも五輪開催に向けて日夜調整や努力されているであろう立場にある多くの人達の活動を会長自らが足を引っ張ることを平気でされることが、ちょっと信じられません。
聖火ランナーやボランティアをボイコットする人達も出てきていますが、当然だと思います。
JOCや日本政府などが仮に中止や延期を求めたとしても決定権はなく、最終的に判断するのはIOC。
日本側からそれを求めれば、開催や放映権などに関する様々な費用の賠償などを負わされる恐れもあるようですから、どれだけ言いたくてもできないことは理解できます。
(逆にIOC側も責任を負いたくないのでバッハ会長は開催に向けての強気な発言を繰り返していますが)
無観客を含めて本当に開催するのかはよく分かりませんが、そういった状況を打破し中止や延期の方向にするための深謀遠慮の末、潔く全責任を森会長自身が1人で負う覚悟を持った上でのあの発言であったなら、これまでは色々と失言で問題を起こしていたが、さすが元総理大臣まで勤めた人はやはり違う!と見る目も変わって賞賛に値いするのにな。