ポケベル!

東京テレメッセージが全国で唯一行っていたポケットベルのサービスが、昨日9月30日に終了しました。

数字の語呂合わせでメッセージを送り合い、契約数が1000万件を超えたこともあったポケベル。
1968年7月に、日本電信電話公社(現・NTT)によって、東京23区内でサービスが開始。
バブル期には外回りの営業マンへの連絡手段として普及し、90年代に入ると女子高生の間で一気に広まり、当時はプリクラ・ルーズソックスとともに女子高生の三種の神器とまで言われました。

携帯電話の普及とともに利用者は減少の一途をたどり、1996年には1000万件以上あった契約も、2013年以降は新規受付が終了し、令和元年9月時点では首都圏で医療関係などの法人契約が1500件足らずだったそうです。
(逆に、それだけの契約がこれまでも続いていたことに驚く)

自分も大学生の頃に利用していましたが、社会人になって携帯電話を持つと同時に契約終了したと思う。
今となっては、着信音がディズニーランドのエレクトリカルパレードだったことだけは何故か強烈に覚えています。

ちなみにポケベルの電波は携帯やスマホと違う帯域。
高出力で伝送速度も速く、建物の中とか地下とかでも繋がりやすいのだとか。
今後はそのメリットを防災分野で活かそうと、ポケベル電波を使う戸別受信機の開発が進んでいます。

一般家庭に置くことを想定してラジオ機能を備えたものもあり、自治体が発信する防災情報を文字や音声で受け取ることができるのだとか。
すでに全国で約40の自治体が導入しており、2020年度末には80を超える見通しという。

また近年は、日本語が分からない外国人住民や観光客への災害情報提供が課題となっていることから、多言語対応の戸別受信機も開発中で、英語のデモ機は来月から都内で試験運用を順次始め、さらに他の言語にも広げていく動きもあるようです。

三重県内の状況は分かりませんが、もし未だなら今後の有効活用も是非検討して欲しいと思いますね。