鳥類ながら飛べないダチョウ。
アフリカ中部・南部に生息し、オスの成鳥は体高2.3m、体重135kgを超える世界最大の鳥。

・時速60km/hで30分間走り続けられ、二足歩行の生物では地球最速
・陸上生物最大の眼球は視力も良く、42.5m離れたアリが移動する様子も視認できる
・卵は大きさが鶏卵の25倍、重さは1.5kgにもなる世界最大の単細胞
・羽根は古代エジプトの時代より装飾品に用いられ、現代でも羽飾りなどに利用されている
・背中部分の皮膚を利用した皮革製品は、軽く丈夫な「オーストリッチ」
・脳は非常に小さく40グラム（一般的な鶏卵が60グラム）で、知能はとても低い

そんなダチョウは、骨が見える程の怪我を負っても死ぬことはほぼなく、手当をさほどしなくてもすぐに回復するのだそう。
また不潔な環境でも生きられ、傷口から感染症になることも少なく、一般的な寿命は60年。
その長寿の秘密は、驚異的な免疫力と抗体をつくる回復能力の高さ。
体内にウイルスなどの異物（抗原）が侵入しても、猛スピードであらゆるパターンの抗体を大量につくりだし、それらが素早く怪我や病気を治すのだとか。

既に花粉症、アトピー、インフルエンザ、ノロウイルスなどに効果があるダチョウ抗体を表面に配合した「ダチョウ抗体マスク」も販売されている。
現在アメリカではダチョウの卵から精製したコロナウイルスの抗体が、承認前ながら治療薬としても使われており、コロナ禍を救う救世主になる可能性を秘めているそうです。

ダチョウがそんな凄い能力を持っているなんてこれまで全く知りませんでしたが、今後の開発状況に期待せずにはいられません。