ワクチンと治療薬!

早いもので今日は6月最終日。
2021年も明日からは折り返して後半に突入。

三重県内では1日当たりの新型コロナ新規感染者も、ここにきて一桁の日が多くなりました。
しかし10日程前に「まん防」が解除され、それによる人流の流れも増えているでしょうから、来週以降の数値増減には注目しています。
また、開催まで1ヶ月を切った東京オリンピックが始まれば、また第5波が起きる可能性は否めませんね。

そんな中、6月29日に塩野義製薬は開発中のワクチンについて年末までに最大6000万人分の生産体制が整う見通しを明らかにされました。
「遺伝子組み換えたんぱくワクチン」と呼ばれるタイプで、昨年末から国内で1、2段階目の臨床試験を開始並びに解析を進めており、今後も追加試験を検討されています。
一定の有効性や安全性が確認され、早期に国産ワクチンの提供が可能になって欲しいですね。

また、中外製薬は抗体カクテル療法による新型コロナ治療薬の製造販売承認申請を厚生労働省に行ったと発表。
抗体カクテル療法は、カシリビマブとイムデビマブという2種類のウイルス中和抗体を組み合わせるもの。
中外製薬は昨年末から提携先のスイス製薬大手のロシュを通じ、国内での開発・販売権を取得しており、安全性を確認する治験を行っています。
ちなみにこの薬はトランプ元大統領がコロナに感染した際に特例で投与されたもので、アメリカでは昨年11月に緊急使用許可が下りているものだとか。

最も良いのは特効薬ですが、新型コロナに対しては残念ながらまだありません。
そんな中、ワクチン開発は大切ですが、個人的にはワクチンより特効薬となる治療薬の開発の方が大切だと思っていますし、1日でも早く安全安心な治療薬が完成して欲しいです。