中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が続いています。
感染源は海鮮市場で売られていた野生動物とみられ、感染すると深刻な呼吸器疾患を引き起こす可能性があるそうです。

本日1月23日7時時点での状況は、
・中国国内で547人（24省）、世界全体で555人（タイ4人、日本1人、韓国1人、台湾1人、アメリカ1人）の感染者
・17人の死者（致命率3.1%）
・日本では1人の感染者（すでに軽快退院）と18人の健康観察調査（現時点で発症者なし）

現時点で分かっていることは、
・濃厚接触でヒトからヒトに感染しうる
・中国国内では武漢への渡航歴のない症例が出ているが、リンクはたどれている（誰から感染したか分かっている）
・日本国内では1人感染者が報告されているが健康観察調査対象者からは発症者はおらず、感染は拡大していない

発表されている感染者数が事実なのか、本当は中国国内だけでも何千人レベルではないのかという疑いも少しありますが、昨日は北朝鮮が外国人観光客に対して国境を一時閉鎖した発表に続き、今日は中国も武漢市の一時的な年封鎖令を下しました。
バス、地下鉄、飛行機などの交通手段が本日午前10時から見送られ、空港や駅も閉鎖。
市外に出る車についても検問を強化されるとか。

1月25日の春節に伴う法定休暇（1/24〜30）により、中国国内外へ旅行する人が普段に比べて大幅に増えることへの措置もあるのでしょうが、これ以上感染者を増やさないためには仕方ない有効な手段かと思います。

日本でも空港を中心に入国時の検査はしっかり行っていることとは思いますが、少しでも早く被害が収束して欲しいですね。