京都新城!

京都市埋蔵文化財研究所が5月12日、豊臣秀吉が生涯最後に築いた「京都新城(しんじょう)」の本丸を囲う石垣と堀が、京都仙洞御所(京都市)の一角で今回初めて見つかったことを発表。

秀吉が築城した城でしか発見されていない桐や菊文様の金箔瓦も出土したことから、秀吉による京都新城の遺構と判断されました。

京都新城は、1597年に息子の秀頼のための城郭風邸宅として京都御所の南東に築城され、秀吉の死後、正室の高台院の屋敷となる。
1600年、関ヶ原の戦い直前、城が戦闘に利用されるのを避けるため門や塀、石垣などは壊されたとみられる。
1627年、徳川幕府より仙洞御所の敷地に選ばれ、築城から約30年で解体されていた。

同城に関する史料はほとんど無く、どのような建物だったかを示す物証も無かったため、専門家は極めて貴重な発見だとしています。

同城に関しての存在自体をこれまで全く知りませんでしたが、改めて京都はもちろん様々な都市においても、まだ見ぬ歴史の遺構が地面の下にたくさん埋まっていたりするのだろうと思うと、今回の発見は歴史好きの自分にとってはとてもワクワクするニュース。

ただ、遺構の一般公開は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため行われず、今後、石垣は埋め戻されて地中で保存されるのが仕方ないけれども非常に残念です。